桃園市土地公文化館

土地公廟=福徳正神廟は台湾の至るところにあり、おそらくは媽祖廟よりも多いのではないかと思われます。中でも最も土地公廟密度が高いのが桃園だと言われています。桃園市土地公文化館は、2017年の農暦2月2日にオープンした土地公の資料館です。農暦2月2日は土地公の誕生日とされている日です。本来農暦が基準となって行われていた伝統行事を、日付をそのまま新暦にして何も疑問をもたない日本人と違い、台湾でも中国でも農暦の行事は農暦のまま行われています。

文化館の1階部分には土地公廟があります。

まずはここでお参りをします。

廟の横に文化館への入り口があります。2階と3階が資料館、4階がギャラリーになっています。

2階では土地公信仰の歴史が学べます。土地公信仰は、もともとは農民の素朴な土地神への信仰から始まり、当初はこのように石をおいて祀るものだったとのこと。

時代が進むにつれてやがて小さな祠が作られ、それがだんだん立派になって、道教信仰とも混淆し、福徳正神という神名がつけられて今に至ったそうです。

これは沖縄県那覇市にある「土帝君」の祠。沖縄に土地公信仰が伝わったといわれている清代にはまだこうした小さな祠に祀られていたことがうかがわれます。

3階は様々な土地公像や土地公のお祭りの様子などが展示されています。