淡水和衷宮

淡水の駅前はいわゆる淡水老街がある中正路と、淡水河川辺の遊歩道に分かれており、その川辺のほうを歩いていくと最初に出会う廟が和衷宮です。

創建は1857年。1976年に建て直されたとの情報もありましたが、2009年に撮影されたと思われる廟の画像をみると平屋のもっと小さな廟だったようなので、ごく最近さらに今の2階建てに建て直されたようです。

正面に見えるのは淡水河。

主祭神は朱府王爺です。天帝にかわり悪霊や疫病をもたらす瘟神を退治します。

2階には三清。古い廟が建て直されると、もともとの主祭神よりもさらに上位の神様がお祀りされているのをよく見ますが、たいていは玉皇大帝なので三清なのは珍しいです。

この2階へ行く階段は閉鎖されていて一般公開されていないようです。

太歳神と、その前にあるのは「拜斗」という魔除けの道具。「拜斗」の「斗」はなんかいろいろつっこんである桶のこと。この桶が宇宙を意味し、星々を意味する米、木剣、ハサミ、秤、鏡などが入れてあります。それだけでも魔除けの力がある桃の木で作った剣は木に属し、東方青龍を、ハサミは火に属し、南方朱雀を、秤は金に属し、西方白虎を、鏡は水に属し、北方玄武を意味するとか。

木剣が木に属すのはいいとして、ハサミが朱雀なのは嘴っぽいからだそうです。で、秤は竿秤のことなんですが、これについている鎖がトラの模様っぽいから白虎で、鏡は形が亀の甲羅っぽいから玄武なのだそうです。うん、五行関係ないね。強引過ぎる。

こちらは福徳正神。

上の絵は関羽と顔良・文醜のような気がします。

廟の入り口にある五営将軍の祠。そばにはイカフライの屋台があって試食をさせてくれました。おいしかったけど高かったから買いませんでしたけど。