艋舺照天宮

台湾の道教の廟は中国からの漢人移入が早かった地域ほど多いものです。台北ではそれが萬華になります。

とはいえ萬華の廟の密度はすごいです。さすがにコンビニ密度よりは低いとはいえ、ノープランでも10分も歩けば廟にあたるといったレベルです。

この照天宮も歩いていたら道端にありました。

おそらく隣のお店の人がやっている個人経営の廟です。

というわけで由来もなんも不明。

一歩入ってぱっと見よくある黒面媽祖の廟かなと思ったら、祭壇の左右のガラスケースに中壇元帥と記されています。

この部分には主祭神の神名が書いてあるものです。

つまり、ここは中壇元帥が主祭神の太子廟でした。これだけごろごろ廟がころがり、体感8割から9割の廟に中壇元帥の像が祀られている台湾でも、哪吒が主祭神となっている太子廟はなかなかレアです。URとまでいかないまでもSSRぐらいにはレアです。

これまで見てきた太子廟で黒面の三太子像を見た記憶がないので、黒面三太子はURぐらいのレアリティになると思います。

三太子の前には三太子。

横には済公活仏。そのうしろに天上聖母と関聖帝君。

その下の段にも三太子。

横の像はおそらく池府千歳。

池府千歳=池夢彪は、夢で出会った瘟神が持っていた疫病を広めるための毒薬を自らあおって民を守り死んだという伝説があります。

毒のせいで顔が黒くなり、目が飛び出てしまったというわけで、池府千歳の像は黒くて目が飛び出ています。

配祀は中壇元帥がリーダーを務める五營神將。

反対側に福徳正神。

祭壇の下には虎ちゃん。

テーブルが低く、膝をついてはいつくばらねば線香を挿せませんでした。