聖徳宮

迪化街にはたくさんの廟が並んでいて、中にはシャッターや扉が閉まっていたり、2階にあってどこから入るかわからないところなんかがあるので、私がお参りしたのはおそらくその中の7割程度だとは思うんですけど、その中では唯一の関帝廟ですね。

中央に安置された周倉と関平に挟まれた像こそがこの廟の本尊だと思いますが、横にある大きい色付きの像のほうが目立ってます。道教の廟に同じ神様の像が複数あるのは、お祭りの時に持ち出されたり、何かの儀式のときに出張に行ったりするためみたいです。

中壇元帥と済公禅師はほんと遭遇率が高いです。

線香の灰かぶりまくりです。

ここには遭遇率が低い神様もいました。斉天大聖です。手に持っているひょうたんは、金角・銀角が使っていた名前を呼んで返事をすると吸い込まれて溶かされる紅葫蘆でしょうか?あれ確か太上老君に返したはずですけど。まあ、それを言うなら天竺取経を済ませて仏になった時点で緊箍児も外れてるんですけどね。

外の壁には五営旗。これは五営将軍の象徴であり、将軍麾下の兵馬がいることを表します。でも五営将軍って東西南北と中央に配置されていて、旗の色は五色に対応しているんですけど、こんなに黒くてはどれがどれやらって感じです。

ここまで真っ黒なのは、こうやってガラス扉を閉めなければならないので、ススが箱の中に充満するからでしょう。