基隆慶安宮は、基隆駅から有名な廟口夜市に向かう途中の忠二路にある媽祖廟で、「基隆媽」とも呼ばれ親しまれる廟です。
基隆を訪れたのは4年か5年ぶりでした。夜市に向かうこの道は、過去何度も通っているのですが、この門は記憶にありません。内部も非常にきれいになっているので、この4年か5年のうちに建て直されたのではないかと思いますけど、その情報がみあたりません。
前門と本殿の間に足場があって、補修中なのかと思いましたが、あるいはまさに新しく作っている最中だった可能性もあります。
本殿の前には大きな媽祖像。
ただ、創建自体は1780年とかなり由緒があります。
もともとは漳州系福建移民が建てた媽祖廟だったとのこと。現在では泉州と、媽祖の故郷と言われる湄洲からも媽祖をお迎えしており、漳州・泉州融和を象徴しているそうです。
清朝統治時代までは漳州系移民と泉州系移民は頻繁に殺し合いをしていました。
お祭りのときに人が入って街を練り歩くための人形=大仙翁仔の順風耳・千里眼。
関聖帝君。
文昌帝君。
観音仏祖。
太歳殿にはその年の干支に対応する太歳星君の像が置かれます。私が訪れたときの干支は丙申なので太歳星君は管仲です。
次に二階に上がると、まず財神殿があります。五路財神はいろんな廟に祀られており、私も何度もお参りしましたが、財運が上がったことはありません。
財神殿の横は玉皇殿で、玉皇大帝が祀られます。もっと近くで撮った画像はボケボケで使えないのでこの遠目からのでごまかします。
斗母元君と60太歳星君。一階の太歳殿にはここからその年の太歳星君がもっていかれるようです。
渡り廊下を渡って二階の反対側へ。これはその渡り廊下から撮ったもの。
二階の反対側には月下老人と地蔵王菩薩が祀られます。
日本の古い寺社は古さを売りにして観光資源として利用するのが主となっていますが、台湾の廟は信仰が主なので古くなったら立て直すというのはいいことではないでしょうか。