関帝廟

私にとって横浜中華街は飯を食いにいくところではなく、中華食材や調味料を買いに行くところなのですが、関帝廟と媽祖廟は必ず拝拝することにしています。中でも関帝廟は中華街の発展とともにある横浜中華街の中心と言ってもいい廟です。

台湾のガチで大きな廟と比べれば小さいとはいえ、なかなかの威容を誇る正殿です。

ここはお参り自体は無料でできます。ただ、正殿の中に入りたければ、500円で線香と正殿への入場券のセットを買わねばなりません。

昔はやらずぼったくりという感じで、線香を売るだけだったので、お参りの仕方をしらない日本人が香炉に線香を立ててから拝むというやり方をしているのを目にしました。今は職員の人が初めての人には参拝の仕方を教えてくれます。

線香を買った場合、まず正殿の外からお参りして線香を香炉に挿し、それからあらためて正殿内に入ってお参りするというコースになっています。

主宰神はもちろん関聖帝君。関平と周倉を脇侍に置くスタイルもちゃんと守られています。

なお、正殿内での撮影は禁止されているために、これは正殿外側から撮影しています。

美しい道教様式の建築も見ることができます。

壁に由来の説明書きがあります。関帝廟の公式サイトによれば、創建は横浜開港から間もない1862年。一人の華僑が中国より携えてきた関帝の像を祀ったのが始まりとのことです。

その後大きく拡張された廟は、関東大震災や空襲、火事などで消失。現在の建物は1990年に落成したもので、横浜市内では大きくニュースになりました。

天公炉。線香が有料であるためか、煙でもうもうという状態にはなっていません。

配神に地母娘娘。地母娘娘というのはあまり聞かない神名ですが、どうやら四御の一柱である后土娘娘のことのようです。新竹の東寧宮に無上虚空地母至尊として祀られているのを見たことがあります。

とすれば、本来関聖帝君より序列は上の神様のはず。もっとも、関帝が代替わりした玉皇大帝だという考え方もあったり、台湾でも福徳正神の脇にもっと偉い神様が祀られたりしているので、そこらへんはわりとあいまいです。

こちらは観音菩薩。

外側からルール違反にならない範囲で撮影したのでわかりにくいですが福徳正神。正殿のすみっこに横向きに置かれているので、外からはお参りしにくいです。

ここだけ切り取って台湾か中国で撮影してきたと言ったら信じる人はいるでしょうね。

歩いて面白いのは中華街大通りよりもこの関帝廟の周囲だと思います。中華街のくせにうまい店もこのまわりに何件かあります。

以下7月17日追記

この記事を書くために拝拝に行ったのは7月10日。そのときに、ちょうど一週間後に関聖帝君の誕生日である関帝誕が行われることを知ったので行ってきました。

午前中に関帝廟内で祭事が行われたようですが、それは関係者のみが参列できるもので、部外者は参列はおろかその時間は参拝もできません。午後5時からパレードが行われるということで、私はそちらに合わせて行きました。

5時前から廟の前はかなりの人だかり。パレードを前に、まず舞踊などが行われました。

向こう側に幕が出て、進行方向は向こうだとわかったので、ダッシュで反対側に移動。どうもそれに気づいたのは私の他には1組だけだったようです。

ということで、関帝廟通の門の下で待機。神様の巡幸では、まず先触れに爆竹が鳴らされます。これは魔除けの意味があって、神様の行く先を清めるわけです。

台湾では爆竹を直接地面に置いてまるでテロでも起きたのかと思うレベルで鳴らされますが、ここはやはり日本。箱の中で鳴らすスタイルでした。

パレードには様々な大仙尪仔が登場します。ご近所の媽祖廟からは四海龍王の大仙尪仔。龍王の大仙尪仔は台湾では見たことがありません。

同じく媽祖廟から月下老人の大仙尪仔。杖を持った青年が若い女性に赤い糸を配っていました。

一匹の獅子が撮れ撮れとばかりに接近。中身は中華学院の子なのでノリがいいですね。

この舞龍は非常に統制がとれていて見事でした。

周倉将軍と関平の大仙尪仔が登場したので、もうすぐ関帝が来ることがわかります。

最後に関聖帝君の神像を乗せたお神輿が登場。担ぎ手はどうやらこのために台湾から来たみなさんだったようです。

台湾の大規模なお祭りに比べるとおとなしいけれど、それでも非常に盛大でたのしいパレードでした。