台北市の東部には、虎山・豹山・象山・獅山からなる四獣山という山地があり、その中をいくつかのルートのハイキングコースが通っています。その中でも、松山慈恵堂のすぐ横から始まる「虎山親山歩道」は、特に寺廟が多いルートです。
南天宮は慈恵堂側から虎山親山歩道を歩くと最初に出会う廟です。
正殿にはこの門から少し下っていかなければなりません。つまり下りてお参りしてからまたその分登らなければならないわけですが、実はこの程度は大した登り降りではなかったのだとこの後にめぐる廟の数々に思い知らされることになります。
最初に出会う廟とはいえ、この時点でけっこう山の中です。
ここは関帝廟。この日私はルートに入る前にお参りした松山奉天宮と松山慈恵堂を含め、十座以上の廟をお参りしました。その中では関帝廟はここともう一箇所だけでした。
ところで私はこういうのを詳しく調べるようになる前は、関聖帝君につきものの配神・周倉と関平のことを劉備と張飛だと思っていました。それは、周倉の髭面を張飛と勘違いしたせいだというのとともに、関羽といえば劉備と張飛がセットだろうという思い込みがあったせいで、関羽も神様になると劉備を従えちゃうんだなとか思っていたのでした。
あと中壇元帥も混じっています。