艋舺金義殿

龍山寺の前を東西に走る広州街を西のどん詰まりまで行って、道路を渡るとかなり年季が入ったアクアショップがあります。その脇の路地を入ると、裏側が公園になっていて、そのかどっこにあるのがこの廟です。

こっちには金義堂とあるのに、

こっちには金義殿。だから、廟と宮と殿と堂がつく建物ではそれぞれが役割が違うなんてこと唱えてる人がいるかどうか知りませんけど、もしいたら現地では特に違いとか考えずに使ってるから無駄なことはやめておけと言いたいです。

主祭神は北極紫微大帝です。

紫微大帝は北極星の神格化で、三清の一つ下の神格である四御の一柱です。四御は他に玉皇大帝、地母娘娘、天皇大帝。本来玉皇大帝は紫微大帝と同格でした。ところが後に最高神扱いになったので、四御には玉皇大帝のかわりに南極長生大帝を入れることもあります。

紫微大帝と天皇大帝を同一神と見る説もあるようですが、現在の道教の設定では別々の神様であり、紫微大帝は天皇大帝の弟という設定もあります。

某まとめサイトで道教の最高神が天皇大帝だとしている記事を見たことがありますけど、天皇大帝が道教の最高神になったことはありません。

紫微大帝は日月星神を統御する存在であり、また天候を司ります。

ただの下町の住宅街。よほどのもの好きでなければ入らないと思うので、ここに行ったことがある日本人は限られるでしょうね。

傘が吊るされているのは、天候神の役割もあるということで雨乞いの意味かもしれません。道教の廟にはよく「風調雨順」と書かれたちょうちんが吊るされています。台風のような大風が吹かず、雨が順調に降ることは農業にとって非常に大切なことです。

廟のはしっこには五営将軍。

あと虎爺ですけど、猫にしか見えませんねこれ。

黒と赤の組み合わせでは太極の意味を為しません。某国の国旗よりはまだましですが。