朱厝崙福聚宮

台湾に無数にある夜市。そのほとんどは廟と密接に結びついています。

信仰を集める廟には人が集まり、人が集まるところには商品が集まる。この点は日本の門前町なども似たようなものです。

士林夜市も艋舺夜市もそのようにして生まれました。

朱厝崙福聚宮もまた、遼寧夜市と隣接した位置にあります。朱厝崙というのは遼寧夜市がある遼寧街、龍江路一帯の古称です。

とはいえ福聚宮の創建は1961年と比較的新しく、福聚宮への信仰が広がるにつれ形成された遼寧夜市もまた新しい夜市だと言えます。

福聚宮を出て左に行くとすぐそこが遼寧夜市です。

入り口には小さい福徳正神の像。いくつかの例外はありますが、廟の名称に「福」がついているところは9割がた福徳正神が主祭神の福徳宮です。

しかし、入り口に七爺八爺の姿が見られることにより、福徳正神の上司にあたる城隍爺の職能が付与されていることがわかります。

主祭神の福徳正神。

配神は天上聖母と文昌帝君です。

神龕の前の祭壇の左右に、天上聖母の配下である千里眼将軍と順風耳将軍が配されています。

中央には中壇元帥。

哪吒は天神で土地神の福徳正神よりはるかに偉い神様ですが、福徳宮だと前衛として置かれていることも珍しくはありません。

この廟の福徳正神像はなかなか立派。

横に弥勒=布袋和尚が祀られています。

反対側には地蔵王菩薩。

その奥の白ひげの像には至聖先師とあります。つまりは孔丘です。

さらに奥には関聖帝君と関平太子、それに周倉将軍。周倉将軍の横は大魁星君。

福徳正神の下には虎ちゃん。ここには5頭の虎ちゃんがいます。出っ歯のは虎ちゃんと呼んでいいのか微妙ですが。

壁面には六十太歳。こういう壁面の小規模な太歳殿で小さい太歳神の神像を祀っているのはけっこう珍しいと思います。