台北湄聖宮

2018年に萬華の南地区を巡っていてみつけた廟です。

台北湄聖宮は、天上聖母が主祭神の媽祖廟。もともとは台北で働いていた彰化出身の人物が、鹿港天后宮、南瑤宮、福安宮などから天上聖母の分霊を受け、三重の自宅に祀っていたのが始まりとか。

1969年に現在の位置に湄聖宮として創建されました。

創建から51年と、台湾の廟としては比較的新しい媽祖廟ではありますが、古風に倣った建築になっています。

このような新しいけれど古風な廟の建築は仿古廟宇建築と言うようです。

入り口の左右に配された獅子。これは珍しいものではありません。

しかし、獅子自体はちょっと珍しい。

獅子の背中に男女の仙童が乗っています。こういう獅子は他の廟では見られません。

主祭神の天上聖母。左右を千里眼と順風耳が守ります。

媽祖像が祀られた神龕。その左右の龍柱の彫刻が美しいです。

配祀は観音菩薩と関聖帝君。

福徳正神。

その下には虎ちゃん。

廟の入り口には五營神將の祠。その横に置かれた草は五營神將が乗る神馬のためのまぐさです。

台北の中心部だと、草が置かれているのはあまり見ませんが、萬華の南のほうだとスペースに余裕があるのか、神馬の駐留を意味するまぐさや水が置かれている廟も多いようです。

向かい側にはこれも神將の存在を示して魔除けにする意味を持つ黒令旗が掲げられています。