福興宮

新北市汐止の旧汐止神社、現忠順廟から公演路を抜けると中正路に当たります。そこは市場になっていて、道の左右で野菜や魚、肉などが売られています。そこを西に折れ、少し歩くと、テレビドラマ『通靈少女』のロケ地として有名になった汐止濟德宮に着くわけですが、福興宮はその途中にある福徳宮です。

福興宮というのはよくある名称であり、特に汐止には別の場所にもっと有名な福興宮があるとのこと。ここで紹介しよとしている福興宮のほうはまったく検索にヒットせず、来歴などは不明です。

階段を上がった2階は、いたって普通の福徳宮。

主祭神の福徳正神夫妻とともに、関聖帝君や中壇元帥などが祀られるよくある廟の形式です。

テーブルや祭壇の下などにいることが多い虎ちゃんはテーブルの上に乗せられています。

この像をみると相当に年季が入っていることがわかります。きっとこの廟自体、かなり古いのでしょう。

階段で3階に登ると、北極紫微大帝が祀られています。

土地神である福徳正神と、玉皇大帝直下の四御である紫微大帝は、会社で例えるなら本社重役と系列下請け企業の出張所所長ぐらの立場の開きがあります。なので福徳正神の上に祀られるのは当然ではあるのですが、なぜ紫微大帝のような偉い神様が祀られているのに、土地公廟なのかという点がよくわかりません。

とはいえ台北にももともと土地公廟だったものを大きく建て直して、土地公よりはるかに偉い神様をお迎えしてある廟はいくつかあります。

北極紫微大帝は北極星を神格化した神様。多くの廟で祀られています。ただ、主祭神として祀られている廟はほとんどないですね。これは偉い神様にはよく見られる現象です。

最高神の玉皇大帝も、たくさんの廟に祀られているわりには玉皇宮として主祭神になっているところは以外なほど少ないです。四御にしても、后土が主祭神なのは深抗にあった小さな祠しか見たことがないし、天皇大帝に至っては祀られているのすら見たことがないです。

その前に祀られる像は、ひげがない男神というと中壇元帥以外には田都元帥しか思い浮かびません。

玄天上帝が祀られているのは、同じ北極つながりでしょう。

紫微大帝が北極星の神格化であるのに対して、玄天上帝はまず四神のうち北方の守護である玄武が人格神とされ、北の守りであるということから北極星に結び付けられたという経緯があります。