淡水聖江廟

台北MRT淡水線の北の終点である淡水は、台北からのアクセスがよいこともあって何度も行っています。それゆえ、少なくとも淡水老街周辺の廟はほとんど行き尽くしたと思っていました。ところが、ある雨の日に行ったおり、何度も通っている淡水河沿いの土産物や飲食店が並ぶところに一箇所まったく存在を気づいていなかった廟があるのに気づきました。

いつもは食べ物の屋台が並んでいるところが、雨の平日だったためにお休みになっていたため看板に目が行きました。

私は食い意地がはっているので、食べ物の屋台があるとだいたい食べ物のほうに注意が向きます。そのせいで、この前を何度も通っているのに廟があることがわからなかったのでしょう。

奥に進んでいくと確かに廟の入り口があって、黑令旗が掲げられています。

調べたところ創建は清代の嘉慶19年=1814年。

淡水で行商をしていた蔡なにがしという人物が家を買い、そこに中国の故郷から神蔵をお迎えしたのが始まりといいます。

創建時は「正気宮」という名称で、日本時代に米軍の空襲を受けて家屋の一部が損壊。そのせいで雨などによる侵食を受け、柱が傾いたりしたために、信徒の方から寄付を募って再建されました。

1989年に現在の建物が落成。同時に聖江廟に改名したとのこと。

入り口は狭いけれど内部はそれなりに広く、屋台で使う食材を入れておくためのものか業務用の冷蔵庫が置いてあります。

主祭神は「文武尊王」。これは安史の乱のおり太守許遠のもとで睢陽を死守した将軍・張巡=保儀大夫のことのようです。

そしてやはり中壇元帥。

観音仏祖や関聖帝君。その後ろで鶴に乗っているのは白鶴童子でしょうか?

火尖槍っぽい槍を持っているので、あるいは中壇元帥だという可能性も考えられます。ただ中壇元帥が鶴に乗っているというのはみたことがありません。

こちら側の中壇元帥の後ろにいるのは玄天上帝でしょうね。

その隣に済公活仏。

あとは五營神將。

配祀のこちらは神名の表記がなくどなたかは不明。

こちらは書いてなくてもわかる福徳正神。

足元には虎ちゃんです。

このおっさんくさい顔の虎ちゃんはどこか別の廟でも見た気がします。