MRT淡水駅から淡水老街に入って最初に出会う廟です。
助順大将軍は明末の政治家・黄道周のこと。黄道周は、明最後の皇帝・崇禎帝に仕えたものの、冤罪により拷問を受け、帝を暗愚と見て自ら職を辞します。李自成の乱で明が滅び、南京で亡命政権南明が立つと、南明初代皇帝・弘光帝に仕えたものの、南京政府は女真により滅亡。
たまたま南京におらず難を逃れた黄道周は、鄭成功の父親の鄭芝龍とともに、福建で即位した隆武帝のもとに参じ、反清復明の軍を起こそうとしたものの捕らえられ、明への忠節を保って清に服さなかったために処刑されました。ちなみに鄭芝龍のほうは黄道周や鄭成功とたもとを分かってとっとと清に降伏しています。
てなわけでこちらが助順大将軍黄道周。
配神にはなんでか中壇元帥を中心とした李家三兄弟が。
それと、福徳正神とついでっぽく置いてある五営将軍。
こちらは「黄府三将軍」だそうですが、調べたら名前がわかんないという情報だけ出ました。
あと中壇元帥より関係ない済公。台湾人はなんでこんなに済公が好きなのか。
年季が入った虎ちゃんの像もありました。