桃園景福宮

桃園景福宮は、桃園市土地公文化館から中山路を西に、台湾鉄道桃園駅から中正路を北にまっすぐ行った位置にあり、まさに桃園の中心ともいえる場所にある廟です。境内にある沿革によれば、創建は乾龍年間の1745年。漳州系福建人の守護神である開漳聖王を主祭神として広く信仰を集め「大廟」と呼ばれていました。現在の廟は1925年に建て直されたものだということです。

大廟と呼ばれるだけあってかなり立派な建物です。

主祭神の開漳聖王は人間名を陳元光という唐代の武将。福建漳州の治安を安定させ、インフラ整備や開拓に力を尽くしたため漳州を開いた王として漳州の人たちや漳州出身の移民に信仰されています。ただ現在の台湾では漳州系だとか泉州系だとかいう出自による対立も区別もなくなっているために、漳州系の人たちのみが信仰しているわけではないようです。

主祭神との関連性は無視してとりあえず祀っとけみたいな感じで置かれている中壇元帥。

沿革には趙公明も合祀されているということですが、どこにいるのかわかりません。

配神として天上聖母。

反対側には観世音菩薩。右側は福徳正神のようです。

金母娘娘。つまり西王母。西王母はとてもえらい女神様なのでたいていはその廟の主祭神とか、後殿の中央とか、玉皇大帝の次といった偉い神様なりの扱いになっています。この廟のように地方神のわきに西王母が祀られているのは珍しいと言っていいでしょう。

ましてや西王母が註生娘娘と同列の扱いというのは珍しいというよりはありえないかなと思います。ただ、神様の序列とかは無視して適当に祀られているというのは台湾ではよくあることです。

正面の門の門神はおそらく尉遅敬徳と秦叔宝だと思われます。