新竹都城隍廟

新竹を代表する廟といえば、はやりこの都城隍廟が挙げられるでしょう。また同時に、新竹を代表する夜市でもあります。

新竹駅前から伸びる中正路を北上すると、東門城が見えてきて、その周囲は東門圓環というロータリーになっています。ロータリーを西に曲がり、東門街をまっすぐ行くと、まず賑やかな夜市が見えてきます。

その夜市のお店の間に廟への入り口が開いています。

廟の前も屋根付きの夜市になっています。新しく建て直される前の士林夜市に似た雰囲気で、今の極端に観光化されてしまった士林夜市は嫌いという人はここに行くのをお勧めします。

この日はなにか舞台をやっていました。

ここは夜市とはいっても、朝から晩までどこかのお店が開いています。

うまく写っていませんが、主祭神の城隍神。城隍は神様の官位であり、台湾各地に城隍廟があるとはいっても祀られる城隍が同一神とは限りません。都城隍は、城隍の中でも位が高いようです。

この城隍廟は1748年創建と非常に由緒があり、台北によくあるように後からもっと偉い神様を連れてきたということもなく、古い城隍廟の雰囲気を味わえるのではないかと思います。

左右には文判官と武判官。城隍は都市の守護神であるとともに、死者の善悪を判断するという職能も持ちます。文判官はいわば検察官。死者の行いを調査し、記録します。そして、武判官はもしその死者に罪があると城隍が判断した場合、刑を執行します。

廟のあちこちには、城隍配下の神様も祀られます。陰陽公司は城隍をサポートする秘書官。陰陽、善悪を見分けます。

こちらは城隍の判決をそれぞれ実行する係官。

算盤は城隍が死者の評価を決めるために使います。道教はその発展過程で仏教の因果応報や儒教の道徳観念も取り入れて来ました。その影響で、宋代ぐらいにその人間をポイントで評価する「功過格」というシステムが考え出されます。これは、善行にはプラスポイント、悪行にはマイナスポイントを与えるもので、単純に言って死んだ時点でプラスであれば善人、マイナスであれば悪人ということになります。その功過格によるポイントを計算するのがこの算盤です。

後殿には城隍の家族が祀られています。上は城隍夫人、下は長男の大少爺、次男の二少爺です。「少爺」というのはお坊ちゃんといった意味をもちます。

それと安産の女神・註生娘娘。

縁結びの神様・月下老人。

正殿と後殿で大雑把に人の一生を扱いますという感じの廟ですね。